運転中にタバコを吸うということ
http://nejimaki96296.hatenablog.com/entry/2016/09/30/202940
23日午前7時25分ごろ、広島県世羅町、農園従業員ら3人を乗せた軽自動車がセンターラインを越えて来た10トントラックと正面衝突、3人が死亡した。県警世羅署は自動車運転過失致傷容疑で、福山市のトラック運転手を現行犯逮捕した。
同署によると、トラック運転手は「脇見をした」と話しているという。トラックの運転手にけがはなかった。
軽自動車の3人は搬送先の病院で死亡が確認された。3人は同じ農園で勤務しており、出勤途中だったという。同署は自動車運転過失致死容疑に切り替え、調べる方針。
同署などによると、大型トラックは国道184号線を三次市から世羅町方向に走行中、反対車線にはみ出したという。事故現場はトラックの進行方向に緩やかに左にカーブしていた。
これは2010年2月の事故のことです。少し前の事故になりますが、教訓にすることに最近も古いも関係ありません。トラックの運転手は当初は「脇見」という話をしていたようですが、結局は「煙草の火が床に落ちて消そうとして前を見ていなかった」というのが真相です。会社の体制、運転手の体調、道路状況などは問題がない中での事故だったようです。
最近ではポケモンGOをしながらの運転が問題になっているようですが、煙草を吸いながら事故を起こしても余程重大じゃなければ今さら報道されることもないでしょう。しかしながら、ながら運転に種類はたくさんありますが、煙草は他のながら運転とは違い「火」を使う行為です。危険の種類が違いますし、携帯電話と同じように走行中の使用は規制されてもいいと思いますが…悲しいですけど色んな大人の事情があるのでしょうか?今のところ法律で規制されることはなさそうです。この事故の運転手も落としたのが煙草以外のものなら停車時に拾えばいいと判断していたと思います。
事故とは直接は関係ありませんが、車の走行中に窓から出ている手の先にある煙草は2割ほどの確率で路上にポイされています。バイクの場合はもっと確率が高く、走行中に吸っている人の8割ほどがポイしています。バイクでも車でも、昼よりも夜の方がポイされる確率は高くなります。このデータを見て「バイクの人はひどい!!」と思わないでください。路上にポイする人はバイクに乗っても、車に乗っても、自転車でも、徒歩でもポイします。なおこれは私が調べているデータで、日々更新中です。信頼性はあまりありません。
ただ走行中の煙草のポイ捨ては、火事の原因になったり、車両の火災につながる可能性があります。これはちゃんとメーカー調べです。また走行中に火災が起きた車両はメーカーや消防などの協力ですべて原因が調べられます。出火した場所や出火の仕方、燃えカスなどで原因が判断できるのでメーカーの責任か、整備の責任か、それとも運転手の過失か、道路上のものを巻き込んで出火したか…などがわかることになります。
この交通事故の話は何年か前に、当時の事故処理を担当していたというお巡りさんの交通安全の講習会で聞きました。煙草がどれだけ絡んでいるのかはわかりませんが…死亡事故の原因の6割が、脇見や居眠り漫然運転などの安全運転義務違反です。煙草が原因の交通事故を本気でなくしたいなら、運転中の煙草を禁止するしかないのかもしれません。大人がそれを許してくれるかどうかわかりませんけれど。
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